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2016-07-29 | なかのひと6号

ひと 斎賀和彦教授

「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.7 (配信日:2014/08/18)
メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

20140809media_2今回お話を伺ったのは、映像ストーリー論、ポストプロダクション演習といった映像制作に関する授業や実習を担当する斎賀和彦(さいか・かずひこ)教授である。

「とても小さい頃にサンダーバードやウルトラマンを見たこと」が、映像に興味を持ったきっかけという。パイロットやヒーローになりたかったそうだが、歳を重ねるにつれ、やりたいのは虚構の世界を作る仕事だと思った、と話してくれた。

学生時代は、映画を年間200本ほど鑑賞。結婚式のビデオを撮るアルバイトで年間100本は撮影していた。「物語や映像を作ると賞を獲得することが結構あったので、この分野は自分の中の可能性のある分野だと思った」。可能性のある分野を見つけたらそこに集中する。映画鑑賞やビデオ撮影は、いわば千本ノックを受けるようなもの。野球選手が素振りをするように、陸上競技の長距離選手が走り込みをするように、自分で決めたものをコツコツやり続けることが、基礎力を養うのだという。当時から「自分のできることに集中することを軸に過ごしてきた」とさりげなく話す。すごい。ちなみに好きな映画を挙げてもらうと「ショーボート」「カサブランカ」「フェイル・セイフ」、「廃市」、「沙耶のいる透視図」……と次々に出てきたが、「順位はつけられないなあ」と笑った。ぜひ一度、見てみたい。

映画監督を目指していたが、大学卒業後は、CM制作の道に進んだ。「CM制作プロダクションの企画室でプランナーをやりつつ、ディレクターもやりました」。ちょうど編集がデジタル化するころで、そこでたまたま、デジタル編集と出逢う。「デジタル編集に関わるうちに、そういうシステムを教える仕事が入り始め、やがて公認トレーナーの資格を取得した頃、大学から非常勤講師の声がかかりました」。

研究テーマは、デジタル制作のワークフロー。「昔はフィルムで撮ってそれを現像していく流れがあったが、今はもう完全にデジタル化の時代。昔から続く映像制作のワークフロー、つまり工程の流れを図式化したものを現代のデジタル技術を持って再構築することを研究しています」

授業では、技術を学ぶだけでなく、社会で大事になる力を身に着けてほしいと話す。授業の「裏テーマ」として常に心がけていることだそうだ。「映像制作は一人ではできない。監督・役者・カメラマン・シナリオライター・照明など多くの人が関わる総合作品です。チームでどう分業して、どう意見を調整してやっていくかが大切になってくる」。これは、社会で様々な仕事をしていくうえで最も基礎的なものといえる。何かを作るために、皆で協力しなければいけない。そのために必要な力とは何か。「コミュニケーション力であったり、それぞれの専門技術であったり、まとめる力、リーダーシップであったり。こうした総合力を学んでほしい」という。

最後に、高校生へのメッセージ。にこやかにこう話してくれた。「好きなことを早く見つけよう。見つかったなら迷わずそこを必死でやる。見つかってないなら見つけるために大学においで。入ってから色々な刺激を受けて見つけることができるから」

(瀬戸ゼミ4年 深澤美咲)

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