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2016-07-30 | なかのひと6号

ひと 杉江典子教授

「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.18 (配信日:2015/02/09)
メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

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「図書館情報学」、「図書館サービス論」など図書館・アーカイブズコースの科目を担当する杉江典子(すぎえ・のりこ)教授の研究テーマは、図書館における情報サービスだ。図書館で情報を求める利用者のために、図書館は、情報を探しやすいように、情報源の整理、探す仕組みの整備など様々な工夫をしている。杉江先生は、それが果たしてどのように機能しているのか、利用者は欲しい情報にアクセスできるようになっているのか、更なる工夫の余地はないのか等々、図書館の情報サービスの在り方全般について関心を持ち、研究を進めている。

図書館に興味を持ち、図書館員になりたいと思ったのは、京都の大学に在学していたころ。そこには司書課程がなかったため、大学生活とは並行して他大学の通信教育で学び、司書の資格を取得した。公共図書館でのアルバイトなどをして経験を積み、大学卒業後に、念願かなって滋賀県安土町(現近江八幡市)の図書館に就職した。小さい図書館であったため、利用者と図書館員との関係が作りやすく、利用者を知ることで会話が弾んだり、サービスを良くすることができたり、といった経験が楽しかったそうだ。

図書館で働いているうちに、情報サービス分野についての興味がどんどん深まった。もっと勉強したいとの思いが募り、4年勤めた図書館を辞めて大学院に進学。そこから研究生活が始まった。駿河台大学に赴任して11年になる。自分のやりたい仕事に就くために、あえて大学の勉強とは別のルートに入って通信教育で学び、さらに安定した仕事をやめて研究者への道に進む、という選択は、よほどの意志と情熱がなければ、できることではないだろう。すごいと思う。

好きなものは、音楽、美術館へ行くこと、料理、自転車など。特に自転車にはまっているそうで、研究室にはその自転車が置いてあった。天気さえ良ければ毎日乗っており、大学へは自転車で通っているとのこと。インドアな学究派というイメージがあったから、自転車が好きなアウトドア派でもあるというのは意外で、驚いた。

本ももちろん好きで、なんでも読み、ロシア文学やイギリス文学などが好みとのこと。学生におすすめの本を聞いてみると、アメリカの女性作家、パール・S・バックの「大地」がここ何年かでは面白かったと答えていただいた。ピューリッツァー賞を受賞している作品で、ロシア文学やイギリス文学に比べると読みやすいそうなので、興味のあるひとは是非読んでみてほしい。

最後に高校生や学生たちへメッセージをお願いすると、「学生時代はとにかく学んでほしい」とまず一言。続いて「たぶんどんな職業でもなにかしら勉強は続けていると思うんですよね。だから、学生時代のうちに、できなかったことができるようになるとか、知らなかったことが分かるようになる楽しさみたいなものを捕まえてほしい。そういうコツっていうか、喜びみたいなものを捕まえてほしい。そしたらたぶん、40歳になっても50歳になっても楽しく勉強して、仕事も楽しくやっていけるんじゃないかなぁと思います」。

(瀬戸ゼミ3年 宮城聖楓)

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