toggle
2016-07-30 | なかのひと6号

授業 アニメーション文化論

「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.37 (配信日:2015/11/18)
メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

メディア情報学部の授業の一つに、「アニメーション文化論」というのがある。
名前を聞いて、皆さんはどんな授業を思い浮かべるだろうか。最近のアニメをたくさん見られる楽しい授業、そう思った人もいるのではないだろうか。

正解は、半分当たりで半分はずれである。実はアニメーションは、その国の歴史や技術とも関係する、非常に奥の深いもの。この授業を取れば、アニメーションに対する考え方がきっと変わってくるだろう。

今回はそんな「アニメーション文化論」の講義を担当する、城井光広(きい・みつひろ)教授にお話を伺った。

20151118media_01

アニメーションの歴史はとても古く、その起源となった、ゾートロープやキネトスコープといった装置の誕生は、なんと1800年代にまでさかのぼる。第一次産業革命も、アニメーションの発展に大きく関わっている。アニメーションは、今まで習ってきた世界史の知識とつながるものがあると、城井先生は語る。「アニメーション文化論」では、そんなアニメーションの起源を勉強する所から始まるのだ。

授業を重ねるごとに、内容もどんどん新しい時代のものへと進んでいく。音も声もなかったアニメに声がつき、モノクロだった映像はフルカラーになり…と、19世紀から20世紀、そして21世紀にかけて、アニメーションは劇的な成長を遂げて行く。アニメーションが進歩していく様子を、この授業では順番に鑑賞し、学んでいく事が出来るのだ。

この授業では様々なアニメーションを鑑賞する。「蒸気船ウィリー」「恐竜ガーティ」「ベティ・ブープ」…など初期のモノクロ作品から、ジブリシリーズ、手塚治虫シリーズ、「AKIRA」「秒速5センチメートル」など、最近の作品まで様々だ。

もちろん日本の作品だけでなく、他国の作品も多く鑑賞する。表現の仕方は国によってかなり違う。色んな作風の作品があり、伝えたい事も様々だ。その国の政治状況や、戦争を題材にしたものも多く存在している。アニメーションをただの娯楽として捉えず、それをきっかけに更に勉強して欲しい。城井先生は熱心にそう語ってくれた。

最後に、「アニメーション文化論」の授業の雰囲気について説明したい。

今までの文章から、アニメーションの歴史について学ぶ、堅苦しい授業なのではと考えてしまった人もいるかもしれないが、普段の授業の雰囲気はとてもゆったりとして穏やか。
これは城井先生自身の、穏やかで優しい人柄の表れだろう。

そして城井先生は更に、心地よくアニメーションを鑑賞するための環境作りを怠らない。授業中しゃべって騒ぐ人はお断りだ。この授業では学生は毎回、授業内容に関する簡単なメモを取ることが求められる。そのメモは先生のため、成績のためではなく、自分自身のために書くのだという。「つまらないレポートやテストではなく、自分自身のためになるメモを取り、それを今後自分の実生活に活かして欲しい」。そう真摯に語る城井先生がとても筆者の印象に残った。

「アニメーション文化論」は、2年生から取る事が出来る授業だ。さらにメディア情報学部だけでなく、他学部の学生も履修する事が出来る。実は奥深いアニメーションの世界について学びたい人には、是非ともお勧めしたい授業だ。

(瀬戸ゼミ4年 石井奈生子)

関連記事