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2016-12-23 | なかのひと6号

ひと 中野彩乃さん

「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.47 (配信日:2016/11/18)
メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

中野彩乃さん

中野彩乃さん

今回登場していただくのは、2013年度卒業の瀬戸ゼミの先輩、中野彩乃(なかの・あやの)さん。航空機の関連機器・部品の修理や販売を主な業務とする「東京計器アビエーション」(TKA)=本社・埼玉県飯能市=に勤務する。最近では事務作業だけでなく、ハンダ付けなどの現場業務もこなすという。随分気を遣う仕事のようだが、中野さんは「3年目に入って、ようやく周りが見えてきた」と笑顔で話してくれた。

東京電力福島第一原子力発電所に近い、福島県立双葉高校(福島県双葉町)の出身。駿河台大1年の春休みで双葉町の自宅に帰省していた折、東日本大震災に遭遇。直ちに避難した。町民は今も全国各地で避難生活をしており、中野さんの家族も自宅に戻れないまま、離れ離れで暮らしている。

そんな苦難の中で学生生活を送ることになったが、中野さんは、めげることなく頑張った。もともと教師とマスコミ関係に興味があり、教職課程の講義を取りつつ、瀬戸ゼミに入ってジャーナリズムを学んだ。

教職課程は大変だったそうだ。高校の社会科の教員免許を取るにはメディア情報学部の授業だけでは足りず、他学部の授業に参加して必要な単位を取得した。悩んだのは、3、4年になっても教職課程の授業が立て込んでしまい、周りの友人のように就職活動ができなかったこと。非常に焦りを感じたという。

それでも社会に出た今は、教職免許を取っておいてよかったと思っているそう。新入社員には、簿記やボールペン字講座などの資格取得のための通信教育を通した自己啓発活動が求められたが、中野さんは教職免許などの資格をすでに取得していたため、その必要はなかった。

これから就職活動をする後輩たちへのアドバイスをお聞きした。まず、「資格の勉強をした方が良い」とのこと。取った資格が必ず就職で役立つわけではないが、何かのために努力できる人であると証明する意味で大切だという。

次に挙げたのが、サークル活動。中野さんは、フットサルサークルに所属していたそうだが、「自分と合う人、合わない人がいる。さまざまな人たちと出会い、接することでグループをまとめていく力がついたように思う」という。

終始笑顔で、明るく語る中野さんの言葉には、経験に裏打ちされた重みのようなものが感じられ、説得力があった。「勉強でも遊びでも大切なのは突っ込んでいくこと、そしてそこで楽しむこと」。優しくて、芯の強い先輩だった。

瀬戸ゼミ3年 田辺義貴

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